2013年5月アーカイブ

男性にとっての結婚と自己実現

女性もそうですが、男性というものは、より完全な自己の実現を目指して成長し続ける存在です。

生きることそれ自体が成長の過程ともいえます。

女性も男性も変化し、成長し、学び、体験し、体験を記憶していくもので、生きていく過程で変わっていかないものはありません。

男女のカップル二人がともに成長していくというのは、ごく自然にそうすることができるかもしれませんし、難しい取り組みになるかもしれません。

考えられる最高のかたちは、二人の軌跡がどこまでも平行線を描いて続いていくことです。

ところが実際にはなかなかそうはいかず、結婚相手の方に近づいたり背を向けたりを繰り返す紆余曲折した道筋になってしまいがちです。

だからこそ、互いの喜びを分かち合い、互いの違いを認め合うことが大切なのです。


二人は互いの成長を分かち合っていくことができます。

目指す方向や夢を話し合う、互いの成長を見守っていくなど、いろいろなかたちでそうすることが可能です。

二人の歩みは、互いを映し合う鏡のようにそっくり同じでなくてもかまいません。

長い将来にわたって一緒に歩んでいく関係にとって何より大切なのは、二人がそれぞれに成長していけるようなかかわりを保ち続けることといえるかもしれません。


1人の男性が、愛する結婚相手の成長を見守るためには、自信と信頼が必要です。

男性自身が自分に自信が持てなければ、結婚相手が遠ざかってしまうのではないかと不安になり、もっと共感し合える人と出会って、いつかは自分のもとを去ってしまうかもしれないと心配し続けることになるでしょう。

不安のせいで、結婚相手の成長を妨げたいという気持ちにかられるかもしれません。

いつまでも一緒にいられるように、結婚相手を自分のそばに釘付けにしておきたいと考えるかもしれません。

前に進み、成長していこうとする人を妨害することほど悪質な罪はありません。

それは、一言で言えば、その人のアイデンティティーを抹殺しようとするのと同じことです。

成長を阻み、夢や希望を打ち壊そうとする態度は、その人の未来を奪い去ろうとする行為なのです。

自由を共有することができないのと同じで、人間的に成長していくことも、一人で取り組まなくてはならないテーマです。

結婚相手に見守ってもらい、つまずいたときに励ましてもらうことはできるかもしれませんが、成長していく過程というのは、あくまで一人でたどる道なのです。

男性であるあなたが自分の成長に取り組んでいる傍らで、結婚相手も同じように自分を高めていくことに力を注いでいます。

そこでパートナーが目指しているのは、あなたの成長ではなく、自分自身の成長なのです。


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