昔も今も男性にとって結婚が人生の通過点であるように、今は女性にとっても結婚が人生の通過点となってきました。
自分の人生は自分で生きていく
自分は人生をどう生きるか、という根源的なところに立ち戻ったとも言えるでしょう。
だからこそ、女性は結婚にあまりこだわらなくなってきたと言えるのです。
このことは、世の中が個人主義の時代になってきた、ということとも関係があります。
協調性や多数決を重んじて、集団行動が得意な日本人。
そんな日本人像も少しずつ変わってきています。
つまり、集団よりも個人が大切、という考え方です。
そんな世の中の動きは、家庭のありかたにも現れています。
例えば、食卓の風景を見てみましょう。
今は料理もお父さんは肉、お母さんは魚、子供たちはカレーライス、おばあさんはさっぱりしたもの、と分けて作るようになっています。
それぞれの好みに合わせて、それぞれが食べたいものを食べているわけです。
家庭の個人化はそれだけではありません。
テレビも一家に一台の時代は昔のこと。
今は一人に一台とパーソナルになっています。
そこで、それぞれお父さんは野球、お母さんはドラマ、子供はバラエティ番組を見ていたりします。
だけど、これでは、つきつめていくと何のために一緒に暮らしているのかわかりません。
同じおかずを食べてみんなでおいしさを分け合ったり、同じ番組を見てみんなで笑ったりすることもない。
一緒に生活する楽しさがなくなってしまうのです。