男性でも女性でも、人間は他の人との愛情のこもった人間関係を必要としています。
結婚はそんな人間関係の究極のカタチです。
なぜなら、社会に所属し、他の人々とコンタクトがあるということが、私たちに安心感を与えるからです。
ところがそこで陥りやすいのは、そのような他人との関係が「自分の心にあいた空洞を埋めてくれるに違いない」と考えてしまうことです。
けれども、もしあなたが自分を好きでなければ、いくら人と一緒にいても、あなたが自分を好きでないという事実を変えてはくれません。
そればかりか、そのことは人といい関係をもつことを難しくするでしょう。
ある調査によると、家事を平等に分担して行う夫婦は、そうでない夫婦より、お互いに対する満足度が19パーセントも高いそうです。
また、ひどいことを言われて傷ついた経験はだれにでもあると思います。
そしてそういう出来事は、二人の間にも起こるでしょう。
仮にそのとき、相手が謝って、あなたは許すことにしたとしても、あなたの心のなかで傷がまだ消えていなければ、あなたはその出来事のトラウマを心のなかにいつまでも抱えたままになるのです。
そんな心の痛みは捨て去らねばなりません。
心の傷をいつまでも抱えたままでいるのは、傷を毎日新たに更新しているようなものです。
それを捨てられるのはあなただけです。