ある女性が"理想の男性"と結婚したときのことについて話してくれました。
彼は有名大学を出て将来有望な仕事をし、収入も多くてハンサムで、明るくて、最高の男性でした。
ところが、結婚して時間がたつにつれ、彼は心の底から本心を明かさない人だということがわかってきたのです。
いつまでたっても、彼女には彼が本当は何を考えているのかがよくわかりません。
ついに彼女は、彼がもともと他人に心を開かない性格の人間だということを悟ったのです。
その数年後、二人は別れました。
彼女は今、その男性との結婚生活を振り返り、こう言っています。
「もし、夫の役をうまく演じてくれる俳優を雇ったのだったら、彼は最高の名優でした」
深刻な衝突のある夫婦の半数以上では、夫か妻のどちらかあるいは両方が、"夫"や"妻"というものに対する一般的なイメージと違うことで争いが起きています。
一方、二人の間でお互いの望むことや感情について語り合うことができる夫婦の38パーセントでは争いが減少しています。
多くの人にとって、求める異性のイメージというのは、たとえそれがテレビや映画などから植え付けられたものだったとしても、簡単に消えないことが多いのです。
この点をよく理解して、現実のパートナーとのことについては、フィクションや子供時代からのイメージに惑わされることなく、現在の自分にとって何が大切なのか、よく考えてください。