夫婦においては、仕事から引退した後には家庭内での役割分担が変わることもあるということや、人生の新しい目的を設定し直す必要があることなどを話し合っておくべきです。
そうすることによって、生活の変化によって生じるストレスを減らすことができ、二人がその後もいい関係を続けていくことがより容易になるからです。
かつて元気に仕事をしていたころには苦労もまた人生の喜びの一つだったとすれば、退職後の生活も、十分に準備して迎えることができれば、また喜びとすることが可能になるでしょう。
男性と女性の結婚後の良好な関係は、両者が対等であるという概念の上に築かれます。
対等であるということは、それぞれがお互いを独立した個人としてリスペクトし、大切にするということです。
たとえ二人が理想的なカップルでも、それぞれが追求している目標は異なっていておかしくはありません。
二人の強い結びつきは、片方が他方の犠牲になることなく、お互いが追求する目標をサポートしあうことによって生まれます。
ちょっと変わったカップルがいます。
彼らは七年前から一緒に暮らしていますが、二人はその決断をする前に、後々もめないようにじっくりと話し合いました。
どう変わっているのかというと、彼女は大企業に勤めるエリート社員でほとんど仕事中毒といえるくらい忙しいのに対して、彼はアーティストでいたってのんびりしているタイプなのです。
二人には収入の安定度の点でも大きな開きがあります。
そこで彼らは、お金のことや家事の分担についてすべて平等に分担するという取り決めをしました。
今のところ、このシステムはうまく機能しています。