昔を美化しない

男性はとかく、昔のことに対して必要以上にポジティブなイメージを抱こうとする傾向があります。

昔はもっとのんびりしていた。

もっとゆったりしていて楽だった。

家族の結びつきはもっと強かった......。

確かに、だれもが認めるように「家族」や「結婚」の概念はこの50年の間に大きく変わりました。

今や離婚率は前代未聞の高さです。

でも、だからといって昔のほうがよかったかというと、必ずしもそうとは言い切れません。

昔の結婚には、本人の意思とは無関係に決められてしまうものも多かったのです。

そしてもちろん、離婚など許されず、それが世のしきたりということで一生不幸な結婚生活を送ることを余儀なくされた人もたくさんいました。

なぜなら、彼らにはそれより他に生きる方法がなかったからです。

もちろん現代には現代の困難があります。

いい相手がなかなか見つからない、結婚はしたもののよい関係を維持できない、世の中が忙しくなりすぎて二人がゆっくりできない......。

けれども今の時代には、昔はなかった可能性の大きさや行動の自由があるということにも目を向けるべきです。

二人の強い結びつきをはぐくみ、現在だけでなく遠い将来も幸せでいるには、自分一人の考えだけで努力するのではなく、相手の立場に立ってものを見ることのできる能力が必要です。

とはいえ、いくらそのことが頭でわかっていても、くたくたに疲れている状態では、なかなか実行するのは難しいことです。

あなたとパートナーが共に満足のいく時間を過ごすためには、ゆっくり休みをとり、リラックスしていることが必要です。