2014年4月アーカイブ

結婚後に大切になる夫婦の友情

愛情関係ほど明確ではないにせよ、友情にもそれと同じくらいのコミュニケーション技術と無私の態度が必要です。

長い間にわたってお互いをサポートし、自分を相手に合わせるように努力することは、二人の愛情にも友情にも共に必要なことなのです。

パートナーとの友情に自信をもち、その友情を持続することができれば、愛もまた持続できるということを知ってください。

知人のある夫婦は、二人とも同じ小学校の体育の先生をしています。

彼らはそこで出会い、職場結婚をしたのです。

結婚式には学校の同僚たちと教え子全員を招待しました。

彼は、彼女が人と接するときの態度が好きだといいます。

彼女は生徒に接するときも、同僚や友達やその他どんな人と接するときも変わらないそうです。

彼には、彼女が喜びをもって人と接していることがわかるのです。

彼女も彼の人との接し方が好きだといいます。

彼女によれば、彼は人に対して誠実で、それは彼の最大の長所の一つだそうです。

彼女にとって彼は誠実な友人であり、誠実な同僚でもあるのです。

生徒を教えるときにはそういう誠実な態度が必要だと彼女は考えています。

そしてもちろん、お互いに対する誠実さはどんなカップルにも必要です。

「一番大切なことは信頼できる友情です」と彼女は言っています。

男性はとかく、結婚後も日々の忙しさに追われて日常性に流され、自分を振り返ってみることも忘れがちになります。

けれども大きな出来事1たとえば子供の誕生、家族や知人の死、転職、子供の独立などーがあると、流れている時間が止まり、ふと自分を振り返ることができます。

またそういう出来事は、パートナーとの関係について見つめ直すきっかけにもなります。

そういう大きな出来事は、たいてい前ぶれなくやってくるので、心理的に動揺しやすいものです。

けれども、平素から時おり自分の生活をゆっくり見つめ直す習慣をつけておくと、何かあったときに慌てないですみます。

ある夫婦が語った話です。

彼ら自身の言葉によれば、二人は惰性で結婚生活を続けてきました。

それが、二人いる息子たちがたてつづけに独立して家を出て行った後、深く物思いにふけることになったのです。

それまでの二人は、よくある平凡で退屈な中年夫婦以外の何ものでもありませんでした。

時間は自動的に流れていき、

二人の愛も情熱もはるか遠くに忘れ去られ、ふと気づけば口論ばかりしている毎日でした。

二人は自分たちの状態を振り返り、若かったころのことを思い出し、そしてこの袋小路から抜け出すことに決めたのです。

まず、お互いの間に広がった溝を埋めるため、彼らは毎日二十分間だけ、なんでもいいから自分の気持ちを相手と分かち合うことにしました。