あるシニア男性の結婚後の歴史

結婚したカップルのうちどちらかが仕事で嫌なことがあって疲れていたり、あるいは相手が言ったことにカチンときていらだっているようなとき、2人の間にはテンションが増して嫌な雰囲気が流れています。

そんなときには、どちらかが二人の好きなCDでもかけてみたらどうでしょうか?

2人の疲れた脳に音楽がしみわたり、テンションは消え去って、2人のいらだった気分は落ち着いてくるかもしれません。

このように、音楽は人の心をなごませ、元気を取り戻させるカをもっています。

それに、2人で同じ音楽を一緒に聞くというのは、とても重要なコミュニケーションにもなります。

93歳のシニア男性が説教してくれました。

「年を取ると、人からはボケたか悟りを開いたかのどちらかだと思われるけどね、一つだけ説教してあげよう。大事なのは"ギブアンドテイク"の精神と、"黄金律"に従うことの二つだよ」

すると、90歳になる男性の奥さんがこう続けました。

「それから、お互いを許すことね」

この男性らは十代のときに田舎のダンスパーティーで知り合いました。

それから2人であちこちにダンスに出かけるようになり、2年後に結婚しました。

そして彼らは、結婚してから最近に至るまでの人生のほとんどを、小作農として苦労するだけのような生活を送ってきたのです。

けれどもそれは、苦しくても幸せな人生だったと二人は言います。

「長い間、電気も来ない生活だった、と言っても人はなかなか信じてくれないけどね」と彼らは笑います。

そんな彼らを救ったのは、家にあった古いピアノでした。

余暇には彼がバイオリンを弾き、彼女がピアノを弾いて楽しい時間を過ごしました。

いまでも時々二人で演奏すると、十代のころのダンスパーティーに戻ったような気分になるそうです。