ある男性結婚カウンセラーは、カウンセリングに訪れるカップルに対して、「たとえどんなに忙しくても、時間とエネルギーを作り出して、相手に対する興味を失わないように努力しなさい」と説いています。
愛というのは、意識的にそういう努力をしない限り育たないというのです。
そのためには、相手の気持ちを察することを日常生活の一部にしてしまい、たとえケンカをしているときでも、そのことを忘れないようにすることが大切だと彼はいいます。
この男性結婚カウンセラーによると、そういう行為は二人のよい関係を維持するために必要な投資のようなものであり、そこには自分を犠牲にする精神が含まれていなければならないということです。
なぜなら、カップルというのは"同士"のようなものだからです。
ここでいう"犠牲"とは、「自分はやりたくなくても、それで結婚相手が幸せになるのならやる」ということです。
「ケンカして腹が立ったからといって、心を閉ざして口をきかなくなるというのは一番まずいんです。
それは自分たちに投資するのをやめてしまうということですよ。
石のようになった人を愛せる人はいません。
たとえ難しくても、心のまわりに砦を築かず、お互いに相手に対して傷つきやすいままでいることです。
意見の衝突やケンカというのは、うまく処理できれば、結婚後の2人をさらに強く結びつけるために役立つのですから。
そのためには、問題にばかり注目して衝突を拡大するのではなく、問題を解決させることのほうに注目することです」と彼は言っています。