男性よりも女性のほうが収入が多いカップル

ある男性の心理学者が語ってくれた結婚後の若い夫婦の話です。

二人はともに将来に野心のある人たちでした。

けれども幼い子供がいるうえ、大学に通っていたので、彼らは結婚したときに「まず女性が働いて男性を先に卒業させ、次に男性が働いて彼女を卒業させる」という約束を交わしました。

初めの数年は順調でした。

ところが彼女が大学を終え、大学院に入ったころから状況が変わってきました。

男性が子育てと家事に音を上げはじめ、彼女の大学院に金がかかりすぎるとか、こんなに時間がかかるとは思わなかったと苦情を言うようになったのです。

まもなく彼女は大学院を卒業して就職し、これで問題はなくなったと思っていました。

ところが、今度は彼女のほうが高給取りになったため、彼は家庭内で力のバランスが崩れたように感じて自信を喪失してしまったのです。

この心理学者によると、こういう問題は近年増えているといいます。

特に、奥さんのほうが仕事が忙しかったり、夫より出世してしまった場合、いくら初めに「二人で協力してやっていこう」と約束していても、だんだんおかしくなってくることが多いのだそうです。

そういうときに、女性が男性の不満を満たそうとして主婦の役を完壁にこなそうとすると、無理が高じて自分がパンクしてしまうこともあります。

結婚したら、お互いを比較するのではなく、相互サポートの大切さを二人が共に理解することが大切です。