2015年1月アーカイブ

たまに、外から見ると完壁にうまくいっているように見えるカップルがいます。

また、映画などにもそういう夫婦が登場することがよくあります。

しかし、問題を抱えていない夫婦などこの世に存在しないというのが真実なのです。

どんな夫婦も、努力をしなければならないという点ではみな同じです。

あるとき、新しく引っ越してきた一家を見て、近所の人々はなんと素敵な一家だろうと思いました。

けれども、結婚して十年になるその夫婦は、実はほとんど崩壊寸前の状態にあったのです。

一家は日曜日には教会に通い、買い物も夫婦そろって出かけるなど、人前では仲のいい家族のように振る舞っていましたが、夫婦間のコミュニケーションはもはや断絶していました。

二人は外見を取りつくろっていただけで、家に帰ればあらゆることが非難の応酬の原因になっていたのです。

その女性は、当時を振り返ってこう言っています。

「実質的にはすでに離婚していたのと同じだったのです。

家のなかで私たちは、まるで離婚した後で子供たちに面会に来ているみたいでしたから。

あれでは同居離婚ですね。

でも、私は男性側を非難しながらも、心のなかでは自分も同じくらい悪いんだってことはわかってたのです。

けれども言い合いが始まると、そういうことも頭のなかから消えてしまって......」

二人は結婚カウンセラーを訪ね、カウンセリングを受け始めました。

壊れかかった関係を元に戻すのはたやすいことではありません。

まず最初にしなければならなかったのは、二人の間に横たわる最大の問題はこじれにこじれた感情的な確執であることを認め、自己中心的な考えをなくすことでした。

二人がようやくまともに話し合いができるようになったのは、それからだいぶ月日がたってからのことです。

男性 結婚

般的にいって、男性と女性の結婚後の関係に関して私たちが抱くイメージの多くは、映画やテレビや雑誌などのマスコミを通じて得られることが多いものです。

そこで生じる問題は、私たちは日常的にそれらのものにさらされているのに、それについて落ち着いて考えることがほとんどないということです。

エンターテインメントの世界は現実世界ではないことを理解し、そういうものがあなたの思考の基盤とならないよう、常に疑問を投げかける習慣をもってください。

二十代を対象に行ったある調査によると、「最高の相手と出会うまでは結婚しない」と考えている人が多いそうです。

若者のそういう傾向について、ある社会学者は「非常に非現実的であり、危険な考えだ」と言っています。

その理由は、彼らはそのように考えることによってハードルを非常に高くしており、そのため多くの人は、結局は希望が実現できないのだというのです。

この社会学者によると、若者たちがあまり深く考えずに恋愛を途中で簡単に投げ出し

者たちは「その間は家族のことを少し忘れてもいい」と言い、奥さんも支持すると言うので、彼はその言葉を信じたのです。

しかしその結果がどうなったのかというと、彼が政治の世界にいる間に夫婦の関係は崩壊してしまったのでした。

彼は人々の勧めに乗ったことを後悔し、自分を責めました。

それから十年たった今、彼は当時を振り返り、「家族をないがしろにしたことは人生最大の失敗だった」と言っています。

ああいう大きな決定をするときには、人の言うことはほどほどに聞き流して、自分の内面の声にもっと耳を傾けるべきだったと悟ったというのです。

ただし、「自分のエゴのために人の意見を聞かないというのは避けなければならない」ともつけ加えています。

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50年ぶりの愛の復活と再婚

どんな男性でも、結婚するパートナーの過去を知りたいと思う気持ちがあるのが普通です。

特に、結婚相手がかつて真剣に交際していた相手とか、一緒に暮らしたり結婚していた人については、そのいきさつのすべてを知りたいと思うのが人情です。

けれども、相手の過去に過剰な関心をもつのは、結婚前の2人にとって有害でしかありません。

あなたは過去の人と競争する必要はないのです。

過去の人は、現在のあなたと彼女には関係ないのですから。

あなたが何を言おうが、何をしようが、相手の過去を変えることはできません。

2人の将来を確固としたものにするには、過去の出来事にいつまでもこだわっていないことです。

時が来るまでに半世紀もかかることがあります。

第二次大戦が始まる少し前に、2人の高校生が恋をしました。

彼は一学年上で16歳、彼女は15歳でした。

彼が十八歳になって徴兵されたころ戦争が激しくなり、彼はヨーロッパに送られました。

彼は旅立つ前、彼女に「自分のことはかまわないから、いい人がいたらその人とつき合うように」と言い残しました。

この先どうなるかわからない自分のために、彼女は束縛されるべきではないと考えたのです。

そして三年後、負傷して除隊となって帰国した男性は、彼女がすでに他の人と結婚していることを知りました。

その数年後、彼も別の人と結婚して、2人はそれぞれ幸せな家庭を作りました。

それから長い時が流れ、47年後に彼女の夫が、48年後に男性の妻が亡くなりました。

2人が結婚した相手は共にとてもいい人たちでした。

2人とも相手には昔のことを話してあり、当時交換したラブレターも取ってありましたが、嫉妬されることはなかったといいます。

2人は共通の友人を通じてお互いの消息を知っていました。

そしてお互いにパートナーを失って落ち込んでいるときに再会しました。

そして50年ぶりに友情が復活し、愛も復活しました。

そしてまもなく、彼らは結婚したのです。

それまで歩いてきたお互いの軌跡に対して、2人が嫉妬することなどありません。


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