般的にいって、男性と女性の結婚後の関係に関して私たちが抱くイメージの多くは、映画やテレビや雑誌などのマスコミを通じて得られることが多いものです。
そこで生じる問題は、私たちは日常的にそれらのものにさらされているのに、それについて落ち着いて考えることがほとんどないということです。
エンターテインメントの世界は現実世界ではないことを理解し、そういうものがあなたの思考の基盤とならないよう、常に疑問を投げかける習慣をもってください。
二十代を対象に行ったある調査によると、「最高の相手と出会うまでは結婚しない」と考えている人が多いそうです。
若者のそういう傾向について、ある社会学者は「非常に非現実的であり、危険な考えだ」と言っています。
その理由は、彼らはそのように考えることによってハードルを非常に高くしており、そのため多くの人は、結局は希望が実現できないのだというのです。
この社会学者によると、若者たちがあまり深く考えずに恋愛を途中で簡単に投げ出し
者たちは「その間は家族のことを少し忘れてもいい」と言い、奥さんも支持すると言うので、彼はその言葉を信じたのです。
しかしその結果がどうなったのかというと、彼が政治の世界にいる間に夫婦の関係は崩壊してしまったのでした。
彼は人々の勧めに乗ったことを後悔し、自分を責めました。
それから十年たった今、彼は当時を振り返り、「家族をないがしろにしたことは人生最大の失敗だった」と言っています。
ああいう大きな決定をするときには、人の言うことはほどほどに聞き流して、自分の内面の声にもっと耳を傾けるべきだったと悟ったというのです。
ただし、「自分のエゴのために人の意見を聞かないというのは避けなければならない」ともつけ加えています。