ご紹介にあずかりました東華信用金庫の金子と申します。
皆様、本日はおめでとうございます。
黒川善郎君と中村雅美さんが、今日のよき日に華燭の盛典を挙げられましたことは、お二人と職場を同じくする私にとりましても、この上ない喜びであります。
ご存じのように、私どもの信用金庫とは、地域の皆様から信頼され親しまれることにこそ意義を置く、地域重視型の金融機関であります。
その点、黒川君、雅美さんは共に誠実に勤務を続けながら、地区祭りやバザーといった地元の行事にすすんで参加してこられ、その熱心さには私も心を打たれてまいりました。
そのような積極性、ボランティア精神、行動力を見ましても、お二人はまことに相ふさわしく、今後も見事なパートナーシップを発揮されるであろうことを信じて疑いません。
今さら申し上げるまでもなく、結婚生活とは甘いばかりの日々ではございません。
時には衝突したり、歩み寄りが必要になる場合もあるでしょう。
しかし、夫婦でいることの価値はたった一つ、それは「共にいることの幸福」です。
人間一人きりでいては、例え気楽であっても、何の安らぎもありません。
夫婦という二人の人間が共にいるからこそ、はじめてそこに思いやりが生まれるのです。
思いやりとは、相手への共感です。
普段はそこにいるだけで何も意識しなくても、嬉しい時には共に喜んでくれる、辛い時には共に耐えてくれる。
そんな素晴らしい伴侶を、本日お二人は得られたのでございます。
今後雅美さんは家庭に入られ、家事に専念なさるそうですが、共に汗して働きながら愛を育んだ日々のことを、どうか忘れないでいただきたい。
そして、お互いに選び選ばれて共に暮らせる幸福を、常に感謝の気持ちを持って実感し続けていただきたいと、切に願います。
堅苦しい話になりましたが、これも新郎新婦のご多幸を願ってやまない気持ちからとお察しいただき、お許し願えればと存じます。
これを持ちまして私の祝辞に代えさせていただきます。
ありがとうございました。