国際結婚の例(1)(新郎の上司)

ただ今ご紹介いただきました、東日本新聞の松井と申します。

まことに借越ではございますが、ひと言お祝いのご挨拶を述べさせていただきます。

呉さん、七々子さん、ご結婚おめでとうございます。

ご両家の皆様にも、心よりお喜び申し上げます。

現在、呉さんは、経済部の記者兼通訳として活躍されていますが、まだ留学生として日本の大学に通っておられた頃から、わが社でアルバイトをなさっていました。

呉さんは、その当時から大変真面目な方で、毎朝誰よりも早く出社し、世界各国の新聞に目を通すなど情報収集に余念がなく、社会の動きに関しても非常に敏感でした。

じつはその頃、徹夜明けの朝、廊下で呉さんが太極拳をなさっていたのを見た時には少々面食らいましたが、彼は、どこか中国の雄大な歴史をそこはかとなく感じさせるところがあり、生活においても実直な青年でした。

東洋医学にも造詣が深く、どうしても不規則な生活になりがちな私どもに、食生活や健康法についてのアドバイスもしてくれました。
この真面目さは、七々子さんとの出会いの時にも発揮されたようです。

と申しますのも、あるパーティーの席で、呉さんは初対面の七々子さんを中学生だと思い込み、その中学生がワインを飲んでいたので、それとなく注意したらしいのです。

七々子さんは小柄で、大変チャーミングな方ですので、確かにお若く見えますが、そんな風に勘違いされて驚かれたことでしょう。

当然、七々子さんが、社会人としてお仕事なさっていることを知って、もっと驚いて恐縮したのは呉さんだったそうです。

彼はたぶん、保護者のような気持ちで七々子さんに忠告したのでしよう。

年齢的には同世代のお二人ですが、真面目で、中国大陸のように広い心を持っている呉さん娃これからもきっと頼りがいのある呈人になら鍋れることでしょう。

それに、日本の文化は、中国の文化との結婚から生ま轟れたようなものですから、お二人の結婚生活も、双方の文化が自然にとけ合った素晴らしいものになると信じます。

呉さんは将来、世界各国の支局で特派員として活躍されることを期待されています。

世界中どこにいても、中国大陸で育まれたおおらかな精神で、七々子さんと楽しく健康的な毎日を送られることでしょう。

お二人の前途を祝福し、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

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