ご紹介いただきました佐々木でございます。
清永さん、律子さん、ご結婚おめでとうございます。
りっちゃん、よかったね。
今日はとってもきれいだよ。
このご披露宴には、じつのご両親もご列席しておられますが、私は新婦の律子さんを自分の娘のように思ってきたものですから、今日は失礼していつも通りに、りっちゃんと呼ばせてください。
りっちゃんは、幼い息子さんを抱えて今日まで本当に頑張ってまいりました。
皆様ご存じのように、保険会社の営業は女性がほとんどです。
そして、彼女たちの毎月のノルマは決して楽ではありません。
その中でもりっちゃんは、いつも上位の成績で頑張ってこられました。
それでいて、優秀な営業員にありがちなおごりを、全く感じさせないのも彼女の性格のよさでしょう。
お客さまにも「りっちゃん」と呼ばれて可愛がられていました。
そんな折り、「じつはお客さまにプロポーズされました」と彼女から相談された時は驚きましたが、りっちゃんのよさをわかってくれる人がいたこ
とを、わがことのように嬉しく思いました。
また、息子さんのためにも、結婚には大賛成でした。
しかし、清永さんが初婚ということもあって、りっちゃんはずいぶん迷われていたようですが、結婚の決め手となったのは、良平君の「お母さん、幸せになって」のひと言だったと聞いております。
あの小さかった良平君が、そんなことを言うまでに成長していたのかと思うと、私は胸がいっぱいになりました。
甘えん坊の良平君が、ある時期学校に行きたがらなくて、りっちゃんが悩んでいたことを思い出します。
毎朝良平君を叱り、励ましながら自分まで泣けてしまったとため息をついていたこと、そして良平君が「お母さんに負けないように頑張る」と言ってくれたということ、りっちゃんのそんな話を、よく覚えております。
親子で励まし合ってきたことで、りっちゃんも良平君も、強く大きく成長し、その二人を、清永さんがあたたかい心で包み込んでくれました。
これからは、三人家族として新しい生活がはじまります。
今後の人生が、良平君のためにも、りっちゃんたち二人のためにも、幸せであることを心からお祈りしております。
どうぞ末永くお幸せに。