西村さん、佳代子さん、本日はおめでとうございます。
私はお二人の長年の友人としまして、ひと言お祝いのご挨拶をさせていただきます。
ご新郎の西村さんは私の学生時代からの友人で、また仕事も同業であり、もう二十年近いお付き合いをさせていただいております。
また、ご新婦の佳代子さんとは仕事を通じて知り合いまして、今では私の事務所が手一杯の時にお手伝いをお願いするなど、いろいろ助けていただいております。
西村さんも私の仕事場にはよく来られ、お二人は、もう二年も前に巡り合われたのですが、その時には私もまさかお二人がご結婚なさることになろうとは、想像もいたしませんでした。
しかし、お二人はしばしば仕事で顔を合わせるうちに、お互いに好感を抱くようになられたようです。
私はうかつなことに、この間のお二人のお気持ちに全く気づきませんでした。
今思えば、もっと早くに後押しいたしましたのに、と思わないわけではありません。
西村さんは、男手一つでがんばって美紀ちゃんを育てておられましたが、「いい女性がいたら考えたい」と常々おっしゃっていました。
一方の佳代子さんは、「もうずっと独身でいるつもりです」と宣言しておられまして、まさか彼女が心変わりされるとは全く考えもしませんでした。
その彼女が、いったいいつ、どこで考えを変えられたのか、あとでご本人にお伺いしたいところです。
ともあれ、佳代子さんの心変わりは、美紀ちゃんと和宏君にとっては大変喜ばしいことだったと思います。
美紀ちゃんには念願のお母さんが、そして和宏君にはお父さんができたのですから。
もともとよき父親であり、母親であったお二人ですから、これからは二人のお子さんを中心に、素晴らしいご家庭を作ってくださることでしょう。
そして、お子さんたちが成長されたあとも、助け合って仲よくご円満にお過ごしください。
誠実な西村さんと、明るく朗らかな佳代子さんなら、きっと素敵なご夫婦になられると思います。
ご家族そろって、どうぞいつまでもお幸せに。
本日は、本当におめでとうございました。