披露宴の料理として二番目に多いのが西洋料理で、約三割を占めています。
西洋料理というと、すぐナイフやフォークがズラリと並んだテープルやマナ:のことを連想しますが、パーティー形式の場合は立食ですから飲食にそれほど気をつかうようなことはありません。
ディナー形式の披露宴は、フルコースの料理を味わうフォーマルなスタイルです。
こちらのほうはやや堅苦しい感じもありますが、温かいものは温かいままに、冷たいものは冷たいままに順を追って出されるので、料理をおいしく味わえるのが魅力です。
問題なのがマナーですが、あまりむずかしく考えるとかえって失敗するものです。
ナイフとフォークは外側のものから使う、スープは音を立てて飲まない、タバコはデザートに入るまで遠慮するなどといった基本的なことをいくつかのみこんでさえおけば、それで十分です。
パンは、スープを飲み終えたあとに食べるのが適当です。
パン皿の上で一口大にちぎり、バターナイフでバターをつけて食べます。
一方、本料理か西洋料理か迷う人にうけているのが和洋折衷料理です。
ステーキのあとに寿司が出されるといった具合で、いささか奇異な感じは受けますが、これなら年輩者と若い人の両方を満足させることができます。