2016年6月アーカイブ

仲人宅で結納を交わす その1

仲人宅に両家が集まって結納を交わす場合は、仲人は床の間に面した下座に座り、男性側が床の間に向かって右側、女性側が左側に座ります。

床の間に近い方から順に本人、父親、母親と座ります。

(1)男性の父親は「本日はお忙しいなか、仲人のお役目まことにありがとうございます。

田中様への結納の品持参いたしましたので、お取りつぎのほどよろしくお願い申し上げます」と仲人にあいさつをして結納の品を預けます。

(2)仲人は「かしこまりました。お預かりします」

と答え、男性側からの結納品を仲人夫人が受け取って、床の間に向かつて右側に置きます。

(3)女性の父親も同様に仲人にあいさつをして、結納の品を預けます。

「本日はひとかたならぬお世話になり、ありがとうございます。木村様への結納の品を持参いたしましたので、お取りつぎをお願いいたします」

(4)仲入は「かしこまりました。

お預かりいたします」とあいさつをし、仲人夫人が女性側の結納の品を受け取り、床の間の向かって左側に置きます。

(5)仲人は「木村様、田中様、本日はおめでとうございます。

本来ならば私がご両家に持参するはずでございますが、本日は略式ながらこの場でご結納の取りつぎをさせていただきます」と上を述べます。


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料理屋や運転手にチップ

料理屋に「結納の祝い膳用に」といえばしつらえてくれます。

しかし、ようは気持ちですから、形式ばった食事でなくとも、祝いの宴を持つことが大切です。

また、この日は仲人も忙しいので、あらかじめ打ち合わせをして、祝い膳のかわりにそれを折詰めにしたものを渡したり、あるいは「酒肴料」として現金を渡すこともあります。

「酒肴料」は祝い膳のかわりですから、食事代に若干プラスした金額と思えばよいでしょう。

祝儀袋の上書きは「酒肴料」とします。

男性側では「酒肴料」を、女性側では祝い膳をというように、両家であらかじめ打ち合わせをしておきましょう。


「御車代」や運転手への祝儀は?
仲人に「酒肴料」のほかに「御車代」を出すこともあります。

「酒肴料」の金額のなかに加えてもかまいませんし、別に「御車代」として出してもよいでしょう。

金額は実費の一・五?二倍くらいを目安にします。

当日、車を待たせてあるような場合には、運転手にも祝儀を出します。

これはチップと考えて、ほんの気持ちだけでよいのです。

ただし、男性宅では五千円出したのに対し、女性宅では千円というのではバランスがとれませんから、あらかじめ打ち合わせをしでおきます。

千?二千円くらいでよいでしょう。


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