キリスト教は大別してプロテスタントとカトリックに分けられますが、いずれの場合も、結婚は神の意志による二人の結びつきであるという考え方に立っています。
そのため、キリスト教結婚式を望む場合は新郎新婦の双方とも信者であることが要求されます。
比較的寛大なプロテスタントでも、原則として新郎新婦のいずれかが信者でないと挙式できないことが多いようです。
しかし最近は、若い人たちを中心に、キリスト教会での挙式が人気を集めているため、教会によっては、信者でなくとも申し込みを受け入れるところがでてきました。
プロテスタントの標準的な式を紹介しますが、その前に、キリスト教結婚式での媒酌人の位置を説明しておきます。
キリスト教徒の結婚式では、媒酌人という存在はなく、これに相当するのは、新郎の介添人(ベストマン)、新婦の介添人(プライドメイド)です。
日本の教会では、媒酌人を介添人に見立てて挙式することが多くなっています。
ですから、媒酌人とあるのは本来はベストマン、媒酌人夫人とあるのはプライドメイドであるとご承知おきください。
(1)参列者入場
参列者は先に入場して、挙式が始まるのを待ちます。
新郎側、新婦側とも、家族、親族、来賓の順に前列から席に着きます。
(2)新郎新婦入場
ウエディング・マーチがかなでられるなかを、まず新郎が媒酌人とともに入場します。
つづいて媒酌人夫人に伴われて新婦が入場。
参列者一同は起立してむかえます。
新婦は父親と腕を組んで入場することもありますが、その場合、媒酌人夫人は、後からつづくか、先に新郎の近くに行って待っています。
正面にすすむと、待っていた新郎と並び、祭壇に向かって右から、媒酌人、新郎、新婦、媒酌人夫人の順で横一列に立ちます。