結納には、仲人が両家を往復して交わす、仲人が男性宅から女性宅へ出向いて交わす、男性本人が一人であるいは親といっしょに女性宅へ出向いて納める、また仲人宅やホテル、料亭、結婚式場の結納の間などに、両家と仲人が一堂に会して交わす、などさまざまなやり方があります。
このブログでは、かつてのしきたりどおり、仲人が両家を往復して交わすケースと、両家と仲人が一堂に会して交わすケースを例に取って説明しましょう。
◆仲人が両家を往復して交わす結納
昔は両家が、それぞれ仲人以外の人を使者として立て、大安の日に男性側から女性側へ結納を、次の大安の日に女性側から男性側へというようにして結納を交わしていましたが、現在ではそこまですることはほとんどありません。
一日のうちに仲人が、両家を往復して結納を交わすのが、現在では最も正式なやり方とされています。
おおまかな手順としては、
(1)仲人が男性宅へいき、結納品を預かる。
(2)結納品を女性宅へ納める。
(3)女性側の受書と結納品を男性宅へ納める。
男性宅
当事者または、当事者の父親から結納品を仲人夫人が預かり、仲人があいさつをする。
女性宅
仲人夫人は、女性の当事者または父親へ男性の結納品を渡し、女性側からの結納品を預かる。
男性宅
女性側から頚かった結納品と受書を男性側へ渡し、女性側への受書を預かる。
女性宅
男性側の受書を女性側へ渡し結納は終了する。