(6)三献の儀(三三九度の杯)
「誓杯の儀」「結杯の儀」「女夫杯」とも呼ばれる、夫婦固めの杯です。
大中小三つの杯をつかい、新郎新婦がお神酒をいただきます。
巫女がお神酒を杯についでくれますから、それを新郎新婦が交互に取り交わしながら飲み干します。
杯は大中小とあり、小さいものから順番になっています。
飲む順番は次のとおりです。
第一献(小杯)新郎ー新婦f新郎
第二献(中杯)新婦ー新郎ー新婦
第三献(大杯)新郎-新婦ー新郎
新郎新婦で合計九回受けます。
一杯のお神酒を三回に分けて飲みますが、始めの二回はかたむけて口をつけるだけで、実際に飲むのは最後の一口でよいでしょう。
儀式ですから、あわてずにゆっくりと飲みます。
飲めない人は、口をつけるだけでもよいのです。
飲み干した杯はもとどおり重ねて返します。
また、万一杯を落としたりしても、あわてて自分で拾い上げたりせずに、係の人か巫女に目で合図をして処理をしてもらいます。
(7)指輪交換
本来の神前結婚式にはありませんが、希望に応じて組込んでくれます。
指輪はあらかじめ係の人に渡しておきます。
新郎新婦は神前に向かい合って立ちます。
巫女が三方にのせた指輪を持って来ますから、まず新郎のほうから新婦の左手を取り、くすり指にはめてあげます。
次に新婦が同じく新郎の左手くすり指にはめてあげます。
これはキリスト教と同じやり方です。
なお、新婦の婚約指輪はあらかじめはずしおくか、右手にはめておいて、後で結婚指輪の上からはめるかします。
指輪交換は、誓詞奏上の後にくることもあります。