1、結納品を受け取ったら、目録を取り出し、別室で改めてから結納の受書を書き、
書き終わったら、受書を片木盆にのせて座敷にもどります。
「ご結納の受書でございます。
どうぞ、〇〇様へおとりつぎくださいますよう、よろしくお願いいたします」
と、これも型どおりの口上を述べて受書を仲人にさし出します。
2、次に母親が、男性へ贈る結納品と家族書、親族書を、男性のときと同様の作法で仲人の前に置きます。
このときの口上は本人か父親が述べます。
「○○様への結納の品でございます。
先様へお届けくださいますようお願いいたします」
結納と受書を受け取るときの男性側の作法仲人は結納品と受書を預かって、再度、男性の家に赴きます。
3、男性方に着いたら、仲人はまず女性側の受書をさし出し、結納がめでたく納められたことを報告して、次いで、女性側からの結納品を男性にさし出します。
このときの作法、口上、もてなし方はとおりです。
これに対し、男性は受書を書いて仲人に渡し、女性側に届けてくれるように依頼します。
そして、再び仲人は男性からの受書を預かって、女性方へ引き返し、型どおりの口上と作法をくり返して渡します。
こうして仲人が両家を往復して、結納の交換が終わります。
両家とも挙式の日まで、結納品を床の間、あるいはそれに代わるところに飾っておくのが一般的なしきたりです。
結納の当日、あるいは後日、親類などを招いて、結納披露の内祝いをする(いわゆる「結納開き」)ためですが、昨今は、これを省略することも多いようです。