2017年5月アーカイブ

これに対して仲人の挨拶は

「本日はお日柄もよく、まことにおめでとうございます。

わざわざお運び願って恐縮ですが、略式ながら私どもがご結納のお役目をつとめさせていただきます」

挨拶が終わったところで、仲人夫人が結納品を、結納を行なう座敷の床の間の、上座のほうに飾ります。

(2)女性側は、定刻よりやや早めに仲人宅に出向き、控えの間で男性側と同様の挨拶をして、結納品と家族書、親族書を仲人に預けます。

仲人夫人は男性の場合と同じようにして、床の間の下座に女性の結納品を飾ります(男性より早く到着した場合でも、かならず控えの間で待ち、結納交換の座敷に男性より先に着席しないのが作法です)。

(3)両家がそろったところで、仲人夫人が全員を座敷に案内して、かねて用意の席に全員が着きます(座敷での着席は男性側が先にするのがしきたりで、それより10分から15分ほどあとで、女性側が着席するようにはからう場合もあります)。

(4)全員が着席したところで仲人の口上です。

「このたびはご両人さまのご婚約が整い、まことにおめでとうございます。

略儀にて失礼でございますが、これよりご結納のおとりかわしをさせていただきます」

(5)仲人夫人が床の間の前に進み出て、男性側の結納品を胸の高さにささげ持つようにして女性婚約者の前に進み、座ってから女性のほうに向けて置きます。

家族書と親族書も同様にして片木盆ごと、結納品の向かって右側に置きます。

仲人が使者になって両家を往復する結納は、時間と手間がかかりすぎるため(特に、両家が遠方にある場合などは不可能)、最近では両家が一か所に集まって、合同で行なうことが多くなりました。

仲人宅や、ホテル、料亭の一室を借りて行なう場合が多いようですが、どこでするにせよ、合同結納ですと、式後に一同で祝い膳を囲んで団らんができますし、また、挙式の打ち合わせなどもできて合理的といえます。

出席者は、両家同数が望ましく、本人と両親がそろえばじゅうぶんで、これに仲人夫妻が加わります。

仲人宅で行なう場合を例にとって、合同結納の進め方を見てみましょう。


◆〈仲人宅で行なう合同結納の進め方〉
(1)男性側が、定刻より早めに(女性側より早く到着する心がけがたいせつです)仲人宅に行きます。

控えの間に案内されたら、まずそこで仲人に挨拶をして(本人か父親)、結納品と家族書、親族書を預けます。

「このたびは私どもの縁談につきまして、並々ならぬお世話をいただき、まことにありがとうございました。

本日は、お言葉にあまえて結納の品を持参いたしました。

どうぞ○○様へお納めくださいますよう、お願い申しあげます。


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