仲人が使者になって両家を往復する結納は、時間と手間がかかりすぎるため(特に、両家が遠方にある場合などは不可能)、最近では両家が一か所に集まって、合同で行なうことが多くなりました。
仲人宅や、ホテル、料亭の一室を借りて行なう場合が多いようですが、どこでするにせよ、合同結納ですと、式後に一同で祝い膳を囲んで団らんができますし、また、挙式の打ち合わせなどもできて合理的といえます。
出席者は、両家同数が望ましく、本人と両親がそろえばじゅうぶんで、これに仲人夫妻が加わります。
仲人宅で行なう場合を例にとって、合同結納の進め方を見てみましょう。
◆〈仲人宅で行なう合同結納の進め方〉
(1)男性側が、定刻より早めに(女性側より早く到着する心がけがたいせつです)仲人宅に行きます。
控えの間に案内されたら、まずそこで仲人に挨拶をして(本人か父親)、結納品と家族書、親族書を預けます。
「このたびは私どもの縁談につきまして、並々ならぬお世話をいただき、まことにありがとうございました。
本日は、お言葉にあまえて結納の品を持参いたしました。
どうぞ○○様へお納めくださいますよう、お願い申しあげます。