■予定時間より遅れがちのとき
あらかじめ予定時間をきめておいても、なかなかそのとおりにはいかないものです。
特にスピーチは、前もって持ち時間を断わっておいても、どうしてもオーバーしがちです。
ひとりひとりの時間超過を全体的にならすと、大幅な狂いが生じてきます。
時間の調整は早めに始めるのが賢明です。
持ち時間をオーバーするようなスピーチに対しては、
「・・・・お祝辞をたくさんいただくことになっておりますが、時間もだいぶ迫っており、たいへん恐縮ですが、三分でお願いいたしたいと思います。
勝手ながら、ぜひご協力ください・・・・」といった調子で、やんわりと釘をさしておきます。
その直後のスピーチが二、三分で終わったら、率直に礼を述べることもたいせつです。
「ありがとうございました。さっそくご協力いただきまして、心から感謝いたします・・・・」
こうなると、あとからスピーチや余興をする人も、意識的に短くきりあげるように協力せざるを得ません。
披露宴を予定時間内に終わらせるのは司会者の務めです。
けじめをつける必要があるときは、妙に遠慮せず、率直にその意図を伝えることもまたたいせつなことなのです。