・新婚旅行での服装はスポーティーに
披露宴の会場から旅行に出かける場合でも、お客をいちおう見送ったあと、別室で旅行着に着がえて出かけるようにします。

とくに、女性の場合、イブニング・ドレスや訪問着などで、列車に乗り込む人をときおり見かけますが、これは、服装の常識にはずれています。

旅行には、たとえ、新婚旅行でも、ドレッシーなものでなく、スポーティーな旅行着を着るのが正しいのです。

とくに、女性の場合、旅さきでも、着更えられるように、二、三着、スーツ・ケースに入れていきましょう。

たとえ、ブラウス一枚、カーディガン一枚にしても、朝夕に着更えると、新鮮さが加わってよいものです。


・贈りものは花束に限らない
見送りに来た人たちは、普通、花嫁に花束を贈りますが、見送り人が多い場合、だれもかれもが花束を贈ったのでは、花嫁もしまつに困ります。

花束は仲のよいもの同士が共同で贈り、あとはチョコレートなどのかさばらないものを贈るようにしましょう。

また、花嫁は、下車するとき、贈られた花束を車中に置きっ放しにするのはよくありません。

旅館などで花びんを借りて生けるとか、駅の事務室にわけをいって、もらってもらうようにしましょう。


最近は、結婚式、そして披露宴がすんだら、新婚旅行に出かけるという人たちが少なくありません。

最初から、その予定の人は、結婚式の日取りがきまったらふたりで相談して、旅行プランを立て、旅館の予約もし列車・飛行機などの切符も、前日までに入手しておくわけですが、出発から帰宅までの諸注意をまとあてみることにしましょう。


・出発はいつがよいか
最近は、披露宴が終わったら、そのまま、会場から新婚旅行に出発するという例が少なくありません。

しかし、その場合も、宴が完全に終わって、来賓を送り出してから、出かけるのが正しい礼儀です。

なかには、披露宴の最中、来賓の祝辞がまだ半分も終わっていないのに、仲人が立って、「途中ではなはだ失礼でございますが、列車の都合で、薪郎新婦は、これより新婚の旅に出ますので、中座させでいただきたいと存じます」などといい、司会者が、「それでは、みなさま、ご着席のままで結構でございますから、拍手でお送り願いたいと存じます」などといって、新郎新婦を拍手で送り出させたりする例もあるようですが、こういうことは、忙しい時間を繰りあわせて出席してくれた人たちに対して、きわめて非礼なことといわなければなりません。

披露宴の会場から、そのまま新婚旅行に出かける予定のときは、出発時刻の少なくも一時間前には、披露宴が終わるように、予定をたてるべきですし、それが不可能なときは、むしろ新婚旅行には翌日出発することにし、披露宴の当夜は、近くのホテルなどに一泊して休息するほうが賢明といえます。


■結婚祝賀会でのお開きの挨拶
新郎・新婦の挨拶が終わったら、司会者は、披露宴のときと同様、「みなさま。本日の祝賀会は、これをもってお開きとさせていただきます。ありがとうございました」と〈お開き(閉宴)の挨拶〉を述べて、祝宴を終わり、新郎新婦と両親は、出口に立って、ひとりひとりに、感謝のことばを述べて、見送るわけです。


■結婚式での引き出物について
引き出物は、披露宴のはじまる前に、来賓個々の食卓の上に置き、その上に席礼をおいて、閉宴のときに、めいめいに持ち帰ってもらうようにするのが普通ですが、最近は、従来のような引き出物はやめて、ウェディング・ケーキに、卓上に飾った花などを添えて、引き出物代わりに持ちかえってもらう例がふえてきました。

その場合は、あらかじめ、会場側に頼んでおくと、新郎新婦がウェディング・ケーキにナイフを入れたあと、ボーイが調理場に持ち去って、型のとおり、一人前ずつカットし、それぞれ、ケースに入れて、会場の出口にはこんでくれます。

それで、受付係その他の世話役は、お開きの時刻がせまると、出口に待機していて、帰路につく来賓のひとりひとりに、そのケーキに花などを添えて、渡すわけです。



結婚祝賀会での新郎新婦の謝辞(一例)を紹介します。

■新郎の謝辞(一例)
本日はなにかとお忙しいなかを、わざわざお集まりくださり、私たちふたりのために、こんなにも盛大な会をお開きくださいまして、まことにありがとうございました。

また、さきほどから、いろいろとお心のこもったお祝辞や激励のお言葉をいただき、身にしみてありがたく拝聴いたしました。

私たちは、この感激を終生忘れることなく、みなさまがたからお聞かせいただいたご教訓やご忠告を深く胸にきざんで、みなさまのご期待に添いうるような、明かるい家庭を築いてまいりたいと存じております。

みなさまにおかれましても、今後ともによろしくお引き回しくださいますようお願いいたします。

本日は、まことにありがとうございました。


■新婦の謝辞(一例)
わたくしからも、なにか申しあげるようにということでございますが、もう胸がいっぱいで、なにも申しあげられません。

さきほどの○○先生のお言葉にもございましたように、<初心を忘れず>、これまでみなさまから受けましたご教訓をもとに、明かるい家庭を築きあげて、みなさまのご好意におこたえしたいと存じます。

どうかこのうえによろしくお導きくださいますよう、お願いいたします。

本日は、まことにありがとうございました。


結婚祝賀会での仲人の挨拶

〈発起人代表の挨拶〉がすむと、つづいて、仲人が、司会者の指名で起立して、挨拶を行ないます。

この〈仲人の挨拶〉は、新郎新婦がめでたく結婚式を終えたことを報告し、新郎新婦の略歴と人柄などを簡単に紹介したあと、新夫婦の前途に対する期待を述べるとともに、仲人の立場から、集まった人たちに今後の厚誼を願うのが趣旨で、結婚披露宴における<仲人の挨拶>と同様でよいのです。

なお、<仲人の挨拶>のときは、披露宴の場合と同様、新郎新婦と仲人夫人もともに起立して、仲人が挨拶の前後におじぎをするときには、同じようにおじぎをするのが正しい作法です。

<仲人の挨拶>につづいて、<主賓・来賓の祝辞の祝辞>があり、<乾杯>のあと、食事にはいって、ふたたび<来賓・先輩・友人などの祝辞>が行なわれます。

◎来賓・先輩・友人などと区別するのは、この祝賀会に、会費をとらずに招待したのは<来賓>であり、会費を出して、参会してもらったのは、来賓とはいえず、先輩・友人などであるからです。

なお、当日の〈主賓〉は、新郎新婦双方の〈来賓〉中の主要な客のなかから新郎新婦にきめてもらうようにします。

この来賓や先輩・友人などの祝辞は、〈結婚披露宴〉での祝辞と同じ要領でよいのですが、〈発起人代表の挨拶〉の例でもしるしたように、なるべく紋切型の挨拶は避け、とくに、先輩や友人などは、新郎や新婦のあまり知られていないエピソードなどをユーモラスに紹介して、楽しい雰囲気をつくるようにしたいものです。


■祝賀会の席次
祝賀会での席次は、メイン・テープルの中央、向かって左に新郎、右に新婦、新郎の左に仲人、新郎の父・母、新婦の右に仲人夫人、新婦の父・母と並びます。

披露宴とちがって、新郎新婦の両親もお客なので、メイン・テーブルにつくわけです。

そして、新郎新婦の前に、当日の招待客中の新郎側主賓と新婦側主賓に着席してもらいます。


■発起人代表の挨拶の要点
<発起人代表の挨拶>は、まず、発起人として、祝賀会を開くにいたった経緯を述べ、ついで、出席者に会の趣旨に賛同して、出席してくれたことに謝意を表する。

次に、みなさんの協力を得て、たのしい祝賀会にしたいという気持を述べるとよいのです。

なかには、発起人の挨拶のなかで、新郎新婦の結婚のいきさつまでしゃべってしまう人がいますが、それでは次に立つはずの仲人がしゃべることがなくなってしまうので、触れないほうがよいのです。


■新郎新婦の謝辞について
<結婚祝賀会>でも<披露宴>の場合と同様、最後に新郎新婦が<謝辞>を述べますが、新郎新婦が主催者としてひらく披露宴とはちがって、祝賀会では、新郎新婦は<客>として招かれて、祝福を受けるのですから、まず最初に、「私たちのために、このように盛大な祝賀会を開いてくださって、感謝にたえません」という意味の感謝の言葉を述べるのが礼儀です。

なお、祝賀会では、新郎につづいて、新婦も謝意を述べる場合が多いようです。



発起人代表の挨拶の一例

発起人代表の挨拶の一例を紹介します。


結婚祝賀会では、まず、発起人代表が立って、開会の挨拶を述べるのが普通です。

この代表が司会者や幹事役を兼ねる場合もあります。

次に、発起人代表の挨拶の一例をあげてみましょう。

きょうは、私たちの親しい友人である東山○○君と西川△△さんが、いまは、もう東山△△さんというのが正しいのでしょうが、めでたく、結婚式をあげられましたので、私たち職場の仲間たちでお祝いの会を開こうじゃないかということになったのでございますが、これをきかれたお二人の職場外の先輩や友人、知己の方々からも、「お祝いの会をひらくのなら、われわれもぜひ参加したい」というお申し込みが殺到いたしまして、かくも盛大な祝賀会をひらくことができましたのは、私たち発起人といたしましても、大きな喜びでございます。

ここに、発起人を代表いたしまして、あつくお礼を申しあげます。

一般に、結婚披露宴や祝賀会などでは、紋切り型の祝辞や挨拶が多く、新郎新婦やその家族の方々以外のものにとっては、たいしておもしろいものではないと申しますが、私どもの狭い経験から申しましても、たしかにそういう傾向がございます。

そこで、きょうはみなさまのご協力を得まして、新郎新婦はもとより、われわれ出席者にとってもほんとうに楽しいパーティーだったと心に残るような、そんな会にしてみたいと思っております。

ささやかな、決してじゅうぶんとは申せませんが、さいわい、酒、ピール、ウィスキー、それに甘党向きのジュース、コーラなどの飲み物は、新郎新婦のご両親をはじめ、会社関係からもたくさんの寄贈がございましたのでじゅうぶんすぎるほどでございます。

ひとつ、あのメーン・テーブルの中央に、世にも幸福そうな顔をして並んでいるお二人をさかなにして、グラスを傾けながら、せいぜい、型破りの祝辞をおきかせくださるようにお願いいたします。


■結婚祝賀会はどのように進めるか
会場の選定と予約、招待状の印刷と発送など、結婚祝賀会の準備はすべて発起人たちの手で行ないます。

また、当日の会場の支度や、幹事役・司会役・受付役・案内役なども、発起人が分担して、その任にあたります。


■祝賀会のプログラム
結婚祝賀会のプログラムは結婚披露宴ほど、型にはまったものでなくてもよいわけですが、大筋は披露宴と大差ありません。

一例をあげると、まず、来賓および参会者が入場・着席したあと、〈ウェディング・マーチ〉のレコード演奏につれて、新郎新婦が入場。

発起人代表が立ってく開会の挨拶>を述べ、ついで、<仲人の挨拶>、<主賓の祝辞>があって、新郎新婦がウェディング・ケーキにナイフを入れる。

このあと、主賓の音頭で、<乾杯>したあと、食事にはいり、食事のとちゅうから、来賓・先輩・友人などの祝辞がつぎつぎに述べられる。

その間、祝電や手紙による祝辞の朗読などがあったあと、(発起人のひとり)が<お開きの挨拶>を述べて終わるわけです。

◎その間、新郎新婦の生い立ちをスライドなどで紹介したり、友人たちのコーラス・グループやバンド仲間が演奏をきかせたりして、興を添える人たちもあります。


乾杯の行い方

最近は、主賓(新郎側・新婦側各一人)の祝辞が終わったあと、新郎・新婦によってウェディング・ケーキにナイフを入れるという形式をとる例が多くなってきました。

これは、披露宴のムードを高めるうえに、効果の多い演出といえましょう。

■乾杯のしかた
参会者全員の乾杯用のグラスーシャンパングラスには、そのときまでに、ウエイターによってシャンパンが注がれているはずです。

それで、指名された主賓は、席を立って、「はなはだ僭越ではございますが、ご指名によって、乾杯の音頭をとらせていただきます。みなさま、ご起立をお願いいたします」といいます。

それに応じて、新郎・新婦をふくむ全員が立ちあがって、右手にグラスを持つと、主賓は、新郎、新婦のほうにむかって、グラスを目の高さまでさしあげ「おめでとうございます」といいます。

それに応じて、参会者はいっせいに新郎新婦のほうにむかって、右手のグラスをさしあげ、「おめでとうございます」といいます。

これに対して、新郎新婦もグラスを目の高さまであげ、「ありがとうございます」といいながら、自分たちに注目している来賓たちに、静かにグラスを回すようにしながら、目礼します。

そこで、一同はそろってグラスを口に運ぶわけです。


ケーキ入刀のやり方

■ウェディング・ケーキにナイフを
新婦側の主賓が祝辞を述べて着席したあと、司会者が起立して、たいへんお心のこもったお祝辞をいただきまして、ありがとうございました」と礼を述べ、短い間をおいて、「ただいまから、新郎新婦ご両人に、ウェディング・ケーキにナイフを入れていただきます」と宣します。

〈切る〉という言葉は、結婚披露宴では禁句とされていますから、「ウェディング・ケーキを切っていただきます」などとは言わないようにします。

それと同時に、世話役のひとりが用意の"ウェディング・マーチ"のレコードをかけると、会場の雰囲気をもりあげるのに、いっそう効果がありましょう。

■ナイフの入れ方
新郎・新婦は"ウェディング・マーチ"の演奏がはじまると同時に席を立ち、ボーイ長の先導で食堂の一隅に飾ってあるウェディング・ケーキのほうへすすみます。

この場合、新郎は右、新婦は左に並んで歩くことを忘れてはなりません。

ケーキの飾ってあるところまで来ると、ボーイ長が新婦にナイフを手渡しますから、新郎は、ナイフを持った新婦の手に自分の手を添え、二人でケーキにナイフを入れるわけです。

この場合、ケーキをほんとうに切る必要はありません。

ケーキの手前のほうを、切るか切らない程度に切りおろせばよいのです。

そのあと、新婦は、ナイフをボーイ長に返し、二人は満場の拍手を浴びながら、席へもどります。


(1)媒酌人は主催者側の立場にある
披露宴会場の入口で新郎新婦、その両親とともに招待客を迎えることからもわかるように、媒酌人は主催者側の立場にあります。

したがって、宴席で新郎新婦を紹介するときには、行きすぎた敬語を使わないことです。

「・・・ご卒業なさり」「ご活躍とうけたまわり」とはよくききますが好ましくありません。

(2)挨拶の原稿を作っておく
媒酌人は挙式後、ふたりの婚儀が無事成立したことを、披露宴の席上で参列者に報告する義務があります。

その際、新郎新婦の略歴、エピソード、出会いなどを紹介しなければなりません。

正確に、過不足なく、なごやかに、しかも五分以内に、という条件を満たすためには、下原稿を作り、事前に両人にも内容の了解を得ておきましょう。

(3)頼まれ仲人は実際の仲人を紹介する
頼まれ仲人は、ふたりが恋愛結婚の場合や、見合いでも紹介者が媒酌人としてふさわしくない人(未亡人、未婚者、年齢が若すぎるなど)の場合にあることです。

新郎新婦の本当の結びの神は誰であるか、実際の仲人を披露宴で紹介するのがエチケットです。

(4)媒酌人夫人は新婦の母親代わり
まず式場、披露宴会場では、介添え役として新婦の手をとって歩きます。

式服の乱れを直したり、小物を預かったり、ときには新婦の汗や涙をふいてあげたりと、つねに新婦の様子に気をつけ、細やかな心くばりで母親役を務めます。



(1)会場入口で参列者を迎える
挙式後はほっと気がゆるみ、急に疲れを感じるでしょうが、会場入口ではにこやかに招待客を迎えます。

声を出す必要はありません。

相手の目を見て会釈をするだけで十分です。

握手を求められたら、そっと手を差しのべます。

(2)スピーチの間は相手の目を見る
スピーチをする人は、たいていまず、ふたりに向かって「おめでとうございます」といいます。

座ったまま、軽く会釈をし、そのあとは話し手の目を見る気持ちで視線を向けます。

(3)ふたりはあまりなれなれしくしない
新郎新婦がツンとすまして、お互いによそよそしくしているのはおかしなもの。

かといってふたりでばかりしゃべったり、つつき合ったりという、なれなれしい態度は好ましくありませ
ん。

スピーチの際、時に目を見合わせてうなずき合ったり、新郎が新婦をいたわったりという程度が、ういういしく好ましい印象を与えます。

(4)新婦は終始にこやかに
新婦がうつむいてばかり、というのでは、つつましい、という印象よりむしろ暗い感じになってよくありません。

かといって、あまり大きな口をあけて、ゲラゲラ笑うのも見苦しいものです。

ユーモアのあるスピーチには、あごを少し引いて口元に手をあて、ほほえむ程度に。

(5)新郎の誘いには従う
新郎の友人たちが、余興の際、新郎新婦にも何か隠し芸を、とうながすことが最近多くなっています。

とくに愛の歌のデュエットなどはほほえましいもの、新郎に誘われたら、もじもじせずに従い、半歩さがって並びます。

■司会を依頼されたとき
披露宴における司会者の役割は、単なる進行係にとどまらない。

ムードを盛り上げる演出家としての役割や、披露宴全体の調和を考えるコーディネーターとしての役割も、同時に要求される。

司会のやり方ひとつで、宴席が楽しいものにも、味気ないものにもなるだけに、司会を依頼されるということは、新郎新婦の大きな信頼のあらわれだといえよう。

二人の新しい旅立ちのためにも、信頼にこたえ、喜んで引き受けてあげたいものである。

もちろん、プロの司会者とは違うのだから、話術やテクニックはそれほど問題ではない。

むしろ、司会を引き受けたら、事前の準備から当日の宴の終了まで、責任を持って誠実にやりとげる決意が必要である。

司会の具体的、技術的な問題は、準備の過程で各当事者と打ち合わせをし、検討していくようにする。



■司会者は、予備知識を得ておく
予備知識が豊富であればあるほど、司会者の気持ちにも余裕ができ、進行もやりやすくなるものである。

新郎新婦の略歴や家庭環境、趣味、また二人が結ばれるまでのいきさつやエピソード、今後の抱負など、できるだけ両人から聞き出しておきたい。

ほかに、披露宴に出席する人たちの氏名と新郎新婦との関係、特に媒酌人と主賓、祝辞や余興を頼む人については、正確な名前、職業、略歴などをメモしておけば、当日紹介するときに役立つ。

また、ほかの人についても知識があれば、時間があまったときなど、楽しい話題を持った人を選ぶ目安になる場合が多い。


■挙式後
披露宴が無事終われば、仲人・媒酌人としての務めは一応終了である。

しかし、これで新カップルとのつき合いが終わるわけではない。

新しい出発の儀式に立ち会ったわけだから、この後も、人生の先輩として、上手に新夫婦とのつき合いを深めていきたいものだ。


■新居は招待されてから訪問を
仲人としては、新夫婦の新婚生活が順調かどうか気がかりなものである。

縁談から二人を見守ってきた場合などはなおさらだろう。

だからといって、整理のついてない新居を突然訪問したりしてはいけない。

新婚旅行から帰ってから、新家庭として形が調うまでには、時間がかかるものだからだ。

新夫婦としては、落ち着いてから、招待したいと考えているはずだ。

招待の声がかかるまでは、こちらから押しかけたりしないのがマナー。


■祝福の心を届けたい
妊娠五か月の帯祝い、出産祝い、初節句には、お祝いの金品を贈るのが仲人としてのマナーとされている。

祝い方は、土地の風習や、親しさを考慮して決めればいいだろう。

あまりおおげさでなく、プレゼントにカードを添えて、祝福の心を届けるようにしたい。

七五三や幼稚園入園、小学校入学などについては、家族ぐるみのつき合いをしている場合以外は、特に考えなくてもよいだろう。

■新婚旅行から帰った新夫婦のやること

新婚旅行から帰った新夫婦は、早い時期に仲人・媒酌人にあいさつに来るものである。

茶菓のもてなし程度でよい。

特にあらたまったもてなしをする必要はないが、簡単な飲み物やおつまみ、または茶菓などを用意して、旅の話や将来の生活設計などを話題にして歓談する。

両親が同行した場合でも、同様でよい。

ただ、両親とは昔からの友人であるとか、家族ぐるみのつき合いをしているような場合は、夕食をともにするとか、それまでのつき合いにふさわしいもてなしを考えるべきだろう。

また、このときに謝礼の金包みを渡される場合もある。


■中元・歳暮のあいさつ
新夫婦や両親から仲人・媒酌人に中元・歳暮の贈り物が届けられることが多い。

贈り物を持参して来た場合は、何か手みやげとして持たせたり、招き入れて茶菓でもてなし、新生活の様子などを聞いてあげる。

新年のあいさつに来たときも同様。

特別な返礼は不要。

しかし、こうした儀礼としての贈り物やあいさつは最初の年だけとし、以後は、年賀状のやりとり程度とするのがよい。

三年を過ぎても、新夫婦から中元・歳暮が届けられるようだったら、「お気持ちだけで充分ですから」と辞退を。

それでも届くようであれば、同程度の品をお返しするようにしたい。


結婚式がすむと、仲人・媒酌人への謝礼が渡される。

披露宴が終わり、新郎新婦が新婚旅行にたったあと、会場の控え室でお礼のあいさつとともに渡されることもあり、後日、両親があいさつに訪れ、そのとき持参されることもある。

お礼を考えて引き受けたわけではないとはいえ、謝礼には、さまざまな出費や心労に対するお礼の気持ちもこめられている。

一応は辞退しても、あまり強く断ったりせずに受け取るべきものである。

「それでは、せっかくですから遠慮なくちょうだいさせていただきます」とあいさつすればよい。

お返しは不要である。

しかし、世間相場からみてあまりに多額すぎると考えられる場合もあるかもしれない。

そんなときは、盆・暮れに贈り物をするなり、赤ちゃんの出産祝いをはずむなりして補うようにする。

新夫婦からの謝礼であれば、新家庭に必要な品を贈ってもいいだろう。

ただ、現金で返すことは避けるべき。

「(嫁を)戻す」に通ずるとし、嫌う人があるし、第一、返されても受け取れる筋のものではないからだ。

もちろん、逆の場合でも、謝礼の額が少ないなどと、こだわるのは論外である。


■人前結婚式の順序
宗教的な形態にこだわらず、自由なスタイルで式を挙げたいという場合に行われる。

多くは、特に媒酌人を立てないが、証人として招かれることもある。

特に定まった式次第はないが、次のような順序で行われることが多い。

(1)参列者の入場ののち、起立した参列者に迎えられながら、新郎新婦、媒酌人夫妻が入場、着席する。

(2)婚姻届に署名捺印する。

婚姻届受理証明書を披露することもある。

(3)三三九度の要領で行ったり、2人が乾杯したりする。

(4)誓いの言葉を読み上げる。

2人で交互に読み上げることもある。

(5)司式者、媒酌人が励ましの言葉を贈る。

(6)一同乾杯。

■式後、婚姻届け出ているか確認を
婚姻届は、新婚旅行にたつ前に届け出るようアドバイスしたい。

どんなに立派な結婚式を挙げ、披露宴を行っても、婚姻届が出ていなければ、法律的に夫婦とは認められないからだ。

忙しさにまぎれて届け出を忘れることのないよう、媒酌人としては、挙式のあとでもう一度確認をしておきたい。

なお、婚姻届には証人二名の署名捺印が必要。

友人や親族がなることが多いが、媒酌人が依頼されることもある。

印鑑を用意しておくようにしたい。


本来、媒酌人という存在はなく、介添人が新郎新婦につく。

しかし日本では、媒酌人を介添人に見立てての挙式も多い。

以下の式次第は日本式の一例。

《列席者入場》
祭壇に向かって右が新郎側。左が新婦側の列席者の席に着席。そして、前から父母、兄弟、親族、友人の順に座る。

《開式の辞》
列席者一同は起立。挙式の司式者である牧師(または神父)が入場。
司式者である牧師が開式を宣言します。

《新婦の入場》
新婦は父親と腕を組んで入場、媒酌人夫人は後ろに続く(媒酌人夫人の介添えで入場する場合もある)。

新郎がバージンロードの手前で待ち、新婦と腕を組んで祭壇に進むこともある。

祭壇前に新郎新婦がそろったら、媒酌人夫妻は二人の斜め後ろに立つ。

《讃美歌斉唱》
讃美歌は一同起立して歌う。

《聖書朗読・祈祷(きとう)》
司式者が聖書を読み、祈祷し、説教をする間は一同、着席のままでよい。

《誓約・指輪交換・ベールアップ・結婚宣言》
一同、司式者の指示で起立する。

司式者が新郎、新婦の順に誓約を求め、それぞれ「はい誓います」とはっきり答える。

続いて、指輪の交換となる。

媒酌人夫人は新婦の手袋とブーケを預かる。

司式者により、二人が夫婦である旨の宣言、祝福があり、儀式は終わるが、ここで婚姻届に署名することもある。

《退場》
まず、新郎新婦が腕を組んでバージンロードを退場。

媒酌人夫妻はその後ろに続く。

参列者は拍手で見送ってから退場する。

神前結婚式の順序を紹介します その1の続きです。

《誓詞奏上》
新郎新婦があらかじめ用意した誓詞を読み上げる。

基本的には本人が読み上げるものだが、まれに媒酌人が代読することもある。

事前に式場で確かめ、打ち合わせをしておくこと。

《玉串奉奠》
とどこおりなく式が終えたことのお礼として玉串を神に捧げる儀式。

玉串とは、榊に紙垂をつけたもの。

まず新郎新婦が供え、拝礼する。

続いて媒酌人夫妻が行う。

式場によっては、新郎新婦の両親や親族代表が行うこともある。

斎主が玉串を神前に手向け、拝礼したあと、巫女から玉串が渡されるので、受けて玉串案に捧げ、二拍手一拝する。

このとき、ほかの参列者も、いっしょに拝礼する。

《指輪交擾》
本来、神前結婚式の式次第にはないものだが、今は、ほとんどの式場が組み込んでいる。

玉串奉奠後のほか、三献の儀のあと、または誓詞奏上のあとに組み込まれることも多い。

たいていは、あらかじめ斎主側に預けておいた指輪を、巫女が三方にのせてくるが、媒酌人が預かって、手渡す場合もある。

この場合は、ケースから取り出した指輪を直接本人に渡す。

順序は、新郎から新婦へ、新婦から新郎へとなる。

《親族杯の儀》
新郎新婦が互いの親族の一員になる儀式である。

参列者一同に御神酒が注がれ、斎主の合図で乾杯をする。

三献の儀のあとで行う式場もある。

《斎主が挨拶》
神職が式を執り納めたことを神に報告して一拝する。

《退場》
神職、新郎新婦、仲人、親族の順番で退場。
その後は神殿の前や庭で集合写真を撮りましょう。


現在行われている結婚式のなかで最も一般的なスタイル。

神社で行うのが本来だが、専門の結婚式場やホテルなどの神殿で行うことのほうが多くなった。

式場によって、少しずつ式次第は異なるが、式場の案内係の指示もあり、挙式前にリハーサルもあることが多いので、玉串奉奠の行い方を覚えておけば心配はない。

《入場》
式場により方法が少しずつ異なるが、係員が控え室に来て案内するので、それに従い控え室から式場へ赴く。

入場の順序は、おおむね次のとおり。

先頭は新郎新婦。

媒酌人は新郎の右側、媒酌人夫人は新婦の左側で新婦の手をとる。

以下、新郎の両親、新婦の両親、家族、親族の順。

《修祓の幟》
参列者全員が入場、着席すると斎主、斎員が入場して、お祓いを行う。

斎主が礼拝ののち、参列者のほうに向きなおったら、一同起立して頭を下げ、お祓いを受ける。

このあと、斎主が神前に向かい一拝したら、一同もいっしょに拝礼する。

《祝詞奏上》
斎主が祝詞を読み上げる間、一同は起立し、軽く頭をたれている。

《三献の儀》
三三九度の杯のこと。

新郎新婦が杯を干す。

手順は式場で異なるが、神前結婚式の中心的儀式である。

一同は着席したまま見守る。



仲人は、話題をつなぐ役目

当事者の間で、スムーズに話題が運ぶときの仲人は楽である。

しかし、初対面同士では、ともすると話題がとぎれがちなものである。

そんなとき、仲人は糸口をみつけて話題をつないでいかなくてはならない。

まず、共通の話題を考えてみる。

手元には、当事者二人の資料があるはずなので、そのなかからいくつかのテーマがみつかるだろう。

特になかったら、趣味やサークル、旅、ファッション、出身地、評判の映画や音楽などを話題にすれば、無難。

家系や財産、収入に関する質問、家族の自慢話になりそうなテーマがそうだ。

学歴についても同様である。

話題にしていいかどうかを見きわめなければならない。

また、見合いの席では、結婚観や宗教観にまで話を広げないほうがいい。

なお、付添人と仲人夫人が、勝手におしゃべりを始めるなどはもってのほか。

仲人は、イニシアティブをとらなければならない立場であり、二人を取り持つという役割を帯びているからだ。




■先に一方から、乗り気になれない旨の返事があった場合

正式な見合いの前に、偶然を装い、非公式に2人を会わせ、その様子によって正式な見合いにつなげる。

いずれもフェアとはいえないが、下見合いは、上手に行えば正式な見合いをスムーズに運ぶために有効なこともある。

片見合いは、あとで観察されたほうが知れば不愉快な気分になるのは避けられない行為である。

しかし、本人が正式な見合いを嫌っている場合や、踏みきれないでいるときなどに、親と打ち合わせたうえで行われることが少なくない。

だが、どうしても非公式に会わせてから、と望まれた場合のみ行い、仲人の独断では行わないようにしたい。

成功のポイントは、あまり小細工をしすぎないこと。

不自然な出会いを演出するより、日常生活の中で偶然出会ったという形をとること。


■付添人の有無を事前に打ち合わせる

最近の見合いは、付添人なしで行われるケースが多くなっている。

しかし、一方に付添人をつけたい意向があるようなら、相手方にもつけてもらうようにするか、双方なしにするかを調整し、バランスをとる必要がある。

ただし、付添人が立ち会う場合も一名ずつにとどめるのが望ましい。

昔は、男性には母親、女性には父親というしきたりもあったが、現在はこだわる必要はなく、本人にごく近しい人であればいい。


荷物目録の作り方

荷物の品目と数を書いた「荷物目録」を用意します。

奉書または美濃紙を二枚重ねにして、荷物の多いときは用紙を綴じます。

綴じ方は紙を横に二つ折りにして折り目を左にし、水引きなどで右横二カ所を綴じます。

品数は必ず奇数になるように書いて、奉書または美濃紙の上包みにおさめ、表に「荷物目録」と記し、箪笥などの鍵を入れた鍵袋と一緒にしておきます。

なお、「荷物目録」は荷物と照合するのが目的であり、花嫁の所持品を移動するのであって、べつに嫁の家から婚家へ贈るものではありませんから、送り主も宛て名も書きません。

また、受取った婚家でも「受書」のような受取りを示す書類を出さないのが例となっています。

嫁の側の荷宰領と仲人が責任をもって荷物の運び、荷物目録の書き方に立ち会った以上、そのような書類は出さないほうが尊重することになるからです。

ただ、運転手や使用人が使者として荷物を運んできたときに限って、先方の目録どおりに品名を列記し、最後に「以上、受取りました。」と受取り人の姓名を記して渡すこともあります。

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荷物送りと仲人のつとめ

花嫁の嫁入り道具を婚家に送り届ける「荷物送り」の行事は、むかしは結婚の重要な儀式のひとつとされていました。

かつては結婚式当日の早朝に行なわれましたが、ふつうは挙式の3?4日前にすませておくようです。

今日では、一般には運送屋がトラックで運び届けるので仲人にはべつに関係なく行なわれますが、しきたりを重んずる家ではやはり正式に荷物送りの行事を行なうこともあるので、その際は仲人も参加するのが礼儀でありましょう。

両家と仲人と打合わせてきめた日に、仲人は略式礼装で早朝から花嫁の家へ行き、祝いのことばを述べてから荷物目録と荷物を照合したうえ、鍵袋と目録を持って花婿の家へ行き、荷物の到着を出迎えて、もう一度、目録を照合してから鍵袋と目録を添えて、荷物を婿方に引渡すのが正式のつとめですが、手数を省いて最初から婿方へだけ行き、荷物の到着に立ち会って目録と鍵袋を荷宰領から受取り、照合して婿方に引渡すという略式のやり方でもよいとされています。

また、いっさいを荷宰領にまかせて仲人は荷物送りには出ない場合も少なくありません。

荷宰領はふつう花嫁側が親戚か身内の者、出入りの人にたのみます。

外見も立派で、あいさつなど口上がはっきりと述べられ、責任感も統率力も十分にあって、世間慣れしている人を選びます。
男性 結婚

結納の代わりにエンゲージリング(婚約指輪)を交換したら、と提案した仲人がいたそうですが、婚約指輪は男性が婚約した女性に贈るもので、交換できるのはマリッジリング(結婚指輪)です。

婚約指輪はダイヤモンドをはめ込んだものが正式ですが、誕生石やその他、好みの宝石でもよく、金かプラチナの台を用いて、裏に贈り主のイニシャルを並べて刻むのは結婚指輪の場合です。

婚約指輪は、贈り主自身の手で婚約者の左手の薬指にはめます。

そして、結婚指輪をはめるまで指から取ってはいけないことになっています。

指輪はサイズがピッタリしていないと落とす危険性がありますから、正確なサイズのものを贈ることがたいせつで、1から25までのサイズは番号の大きいほど大きくなっています。

なお、この婚約指輪は結婚式のときにははずして、結婚指輪をはめた上に婚約指輪をはめることになりますが、最近はこの両方を一緒にデザインしたコンビネーショソ・リングというのができています。

二つの指輪を組み合わせると一つの指輪に見えるところが特徴で、これなら婚約指輪と結婚指輪の両方を買うのはつまらないということもありません。

婚約指輪は男性から女性に贈るものですが、一方的では困るという場合は、男性にはカフスセット、上等な万年筆とか時計、ライターなどを代わりに贈ればよいでしょう。

結婚相談所 20代

スピーチの準備と心得

はじめて媒酌人を引受けて、あいさつをしなければならない人は、まず草稿を作ります。

話さねばならない必要事項を書き並べ、それを順序よくまとめて、五分間にゆっくりしゃべる程度に原稿用紙に書いてみましょう。

ふつうに話すスピードなら1分間に300字前後ですから、5分間で1500字になりますが、あわてず、あせらず、落ちついてゆっくり話すとなれば三分間の分量900字ぐらい、四百字詰の原稿用紙なら二枚半が適当なところです。

原稿ができあがったら、実際に話すように練習を繰返し、場合によっては録音して、再生したものを聞き、どうもうまくないと思う個所を直します。

内容はできるだけ簡略にして要を得ているようにしましょう。

そして、新郎新婦の名前、出身校、勤務先などの要点はメモして持っていきます。

ある媒酌人は、せっかく名歌を引用してあいさつの結びをつけようとしていたのに、肝心の席上でその歌を度忘れしてしまって、「エート、ほら、あの、何ていいましたかな、あの、ある歌がありまして・・・」と、すっかりつまずいてしまって、あいさつがめちゃめちゃになってしまったということです。

また、ある媒酌人は、控室での祝い酒がたたってロレツがまわらなくなってしまい、大事な披露宴のムードがすっかりしらけてしまったという例もあります。

こうした失敗をしないように万全の注意をもって、披露宴にのぞむようにしたいものです。

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橋渡し仲人を紹介

見合い結婚の場合に多いのですが、橋渡し仲人がいて、話がまとまるまで尽力してもらい婚約成立後に結婚式だけの媒酌人を別に適当な人にたのむという例があります。

橋渡し仲人は「縁の下の力持ち」で、晴れの披露宴では、頼まれ仲人が脚光を浴びているのを見たら、どうしても「トンビに油揚をさらわれた」ような複雑な気持ちを味わせられるでしょう。

そういう場合に、頼まれ仲人である媒酌人は、カゲの功労者である実質上の仲人を列席者に紹介して、その労に報いるという心づくしを見せるのがエチケットとされています。

新郎新婦の紹介に先立って、「じつはこのたびのご婚儀に、私ども夫婦が媒酌人の光栄に浴しましたが、実際にこのご良縁をおまとめになる労をとられたのは、ここにご臨席になっている○○さんご夫妻です。

○○さんご夫妻のお骨折りのおかげで、めでたく今日の挙式の運びとなりましたことを、ここに申しあげておきます」とひとこと紹介しておくか、または「○○さん、どうぞお立ちくださいませんか」と起立してもらって橋渡し仲人を列席者すべてに紹介してから、媒酌人としてのあいさつを行ないます。

しかし、なかにはかえって橋渡し仲人として目立つのが迷惑という人もいますし、両家の気持ちも考えて、こういう紹介のあいさつをするかどうか、起立してもらうかどうかを両家や、橋渡し仲人本人と相談した上できめるのがたいせつでありましょう。
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媒酌人の役割・立場

◆披露宴のムードに影響
結婚披露宴で媒酌人のもっとも大事なしごとは、新郎新婦を参会者に紹介するあいさつです。

これは、披露宴の行事のトップをきるもので、このあいさつの出来不出来が、その披露宴のムードを高めることにもなれば、しらけたものにもしてしまうので、スピーチをする媒酌人の責任は重大といえましょう。

新郎新婦が参会者すべての祝福を受けて、その将来を期待されるような明るいめでたいムードを作り出すことが媒酌人のスピーチの目的です。

何よりも注意することは、長々と話さないことです。

媒酌人のあいさつが長すぎると、会場の空気がダレて、その披露宴のムードはいっこうに盛りあがりません。

媒酌人のスピーチは、三分間ぐらいに話す内容をゆっくり落ちついて話して、五分間ぐらいで終わらせるのがコツだといいますが、これはスピーチそのものに重味をもたせるために心の余裕がたいせつだからです。

◆媒酌人の立場を考えて
媒酌人のあいさつは、披露宴の祝辞スピーチのトップとなるものですが、主賓、来賓や友人たちの祝辞スピーチと性質が異なっていることを忘れてはなりません。

それは、「新郎新婦への祝辞」ではなく「参会者へのあいさつ」である - という点です。

祝辞は、招待されたお客様が、主人側に対して述べるものであるのに対して、あいさつは主人側がお客様に対して述べるものです。

よく、媒酌人のあいさつのなかで、新郎新婦に「おめでとう。」と祝辞を述べますが、主人側では、それはおかしいのではないかということになりますが、そうかたく考えることもなく、お祝いの席ですから、まずお二人におめでとうをいってから、あいさつにはいっても差しつかえないと思います。

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挙式後のエチケット

あいさつまわりとお礼の方法 新婚旅行から帰ったら、仲人さんや、まず両親を訪ねて、挨拶をしましょう。

おもな親戚へも、旅行のおみやげを持って二人そろってなるべく早くあいさつにまわります。

あいさつまわりの服装は、新郎はフォーマルな背広、新婦は和服なら訪問着、洋服ならフォーマルなスーツ、ワンピースなどでよいでしょう。

古いしきたりでは、花嫁が挙式後何日目かに「里帰り」といって実家を訪ねるのですが、今日では新婚旅行後のごあいさつがそれを兼ねているようです。

披露宴に万端の世話をしてくださった幹事役へも、式のあとで、両親または新夫婦がお礼に伺うのがエチケットです。

立場により、またお願いしたことの範囲によってちがいはありますが、親戚の人ならお金より品物を差しあげたほうがよいでしょう。

ただし、若い人の場合にはあまり高くない金額をお礼として届けてもよいと思います。

また、司会者へのお礼も、親しい人ならお金よりも品物を差しあげるのがよいのですが、若い友人などには、お金をお礼として届けるのもよいでしょう。

これら幹事役、司会者へのお礼を両家から出す場合には、双方が折半して負担するのが常識です。

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ハネムーンのおみやげと報告

ハネムーンのおみやげに、あれこれと買い込む必要はありませんが、仲人さんや両親、お世話になった方がた、きょうだいへはその土地独特の品を選んで、買った店から直送してもらえば荷物にならずにすみます。

おみやげ店は、混み合っている店を選ぶのがコツで、品物が豊富にそろっています。

その他に自分たちの記念品として、お人形とか、めずらしい細工品など、かさばらないものを買ってくるのも忘れないように。

旅館で出された箸袋、マッチ、領収書なども、二人の歴史を語る貴重な資料となりますから、大事に持ち帰ってアルバムに貼っておきましょう。

旅行先へ着いたら両親へは必ず電話で安着を知らせて、余裕があったら絵ハガキにおたよりを。

仲人夫妻や披露宴で司会などお世話になった親友へも、おたよりを出せば喜ばれますが、広い交友範囲にむやみに出すのはよくありません。

おたよりは必ず二人の連名で出しましょう。

新婚旅行は楽しいからといって日程を延長したり、また早めに切りあげて帰ってくるのもよくありません。

どうしても日程を変更するときは家へ連絡をしておきましょう。

帰宅したら、まず仲人夫妻、両家の両親に電話で報告します。

夫の両親へは、妻が最初に電話口に出て、途中で夫が代わり、妻の両親へは夫から妻とリレーすれば、親は旅行中円満に過ごしたことと安心するものです。

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